こんにちは!作曲家のカトウリョータです。
クリエイターのためのWebマーケティング知識を勉強し、発信しています。
今回は「Z世代の音楽の聴き方」について、傾向と対策を話したいと思います。
かつてないほど進化したテクノロジーと多様化したエンタメ。
音楽家が生き残るためには情報のアップデートがかかせません。
一緒に勉強していきましょう!
Z世代の音楽の聴き方・三大テーマ
まずZ世代の音楽の聴き方の特徴を「三大テーマ」としてまとめました。
①音楽単品で聴かない
現代社会において、スマートフォンやテクノロジーの進歩によって、僕たちの生活はますます便利になっています。
この発展にともない、僕たちの「可処分時間」は極端に減りました。
スマホでやること・やりたいことがあまりにも多すぎるんですね。
さらに、音楽以外の娯楽が発展したことにより、人々が単品で音楽を聴くことが減少しました。
これはZ世代に関わらす、皆さんが実感していることなのではないでしょうか。
音楽を聴くときはYouTubeでMVとともに楽しんだり、TikTokの素材として使ったりが多くなっていると思います。
あえて単品で聴くときは移動中だったり、画面を見られないときくらいでしょう。
スマホの出現により、音楽のライバルは「他のエンタメ全部」になってしまいました。
その結果、相対的に音楽単品でのエンタメ性が下がっているわけです。
Z世代はまさに「音楽単品で聴かないネイティブ」と言えるでしょう。
②アイデンティティを重視する
LGBTQやAIの発展などの影響もあり、多様性がより重要視されるようになりました。
CD全盛の時代、音楽の文化は「みんなが聴いているヒット曲」が中心でした。
学生で言えば「学校のみんなが聴いているあの音楽」という感覚。
みんなが知っている曲を知らないことはダサいこと、という側面が強かったと思います
しかしZ世代は生まれたときからネットのさまざまな価値観に触れています。
さらにビッグデータを活用したAIにより、リスナーの好みに合ったアーティストを見つけることが可能となりました。
「学校のみんなが聴いている音楽」ではなく、「私が好きなこのアーティスト」を求めるのがZ世代なのです。
③複雑なサウンドもアリ
サブスクリプションサービスの普及により、「広く薄く」音楽を聴くことが普通なりました。(TSUTAYAに毎回CDを借りに行っていた僕からすれば、夢のような環境です笑)
当然Z世代では「広く薄く」聴くことが一般的です。
そんなリスニング環境の中で、Z世代は従来のようなカラオケで歌いやすい曲だけでなく、少しニッチなサウンドも好むような傾向があります。
理由としては、
・多様な音楽を聴く機会が増えたことで、より複雑なサウンドに抵抗感がなくなってきたこと
・ちょっと変わったサウンドのほうが、大量に流れる楽曲のなかでフックになり、意識にとまりやすい
といったことが挙げられます。
サブスクのいいところの一つは、「知らない曲を聴くことのハードルを下げる」効果です。 プレイリストを中心に聴くので、聴いたことのない曲が流れてくることが当たり前になりました。
じゃあZ世代にむけてどんな対策をすればいいのか?
ではZ世代に向けて音楽をつくるとき、どんなことに気をつければいいのでしょうか?
以下に対策をまとめました。
音楽に音楽以外の価値のかけ算をする
Z世代に刺さる音楽を作るためには、音楽以外の価値を加えることが大切です。
前述したように、もう音楽単品では他のエンタメに太刀打ちできない時代にきています。
しかし音楽は、他の要素との組み合わせで爆発的に力を増します。
音楽×他の価値をうまく組み合わせることが、今後の音楽制作にとって最重要になると考えます。
また音楽と組み合わせるものは名詞だけでなく、「感情」や「経験」にまつわるものである必要があります。
なぜなら、「感情」や「経験」をつたえることは音楽が他のエンタメよりも得意とする分野であるからです。
具体的には、「萌え」「映える」「繋がり」「愚りたい」といったものを掛け合わあせていくことで、よりZ世代に刺さるコンテンツが作れるようになります。
またZ世代は、音楽だけでなく、視覚的な要素やストーリー性も重視する傾向があります。
したがって、音楽に加えて、映像や物語などを組み合わせることで、より多様な楽しみ方を提供することができます。
また、SNSなどのプラットフォームを活用して、ファンとのコミュニケーションを深めることも大切です。
さらに、Z世代は、社会的な問題にも関心を持ち、アーティストのメッセージ性にも注目します。
そのため、音楽に社会的なテーマを取り入れることで、より多くの人々にアピールすることができます。
このように、音楽以外の要素をを意識した制作や発信活動がより重要になってくるのです。
ネット発のヒット例を研究する
近年、ネット発のアーティストが急増したことはご存知かと思います。
TikTokでいうと、たかやん・imase・なとり・PANPIANOなど、メジャーの外からビッグヒットを出すアーティストは年々増え続けています。
ネット発のアーティストたちがどのようにしてヒットを出し、どのような表現方法を使っているのか。 またリスナーにはどんな部分が刺さっているのかを研究することが大切です。
気持ちいい「外し」や「Chill」がキーワード
曲を構成する要素の中に「気持ちのいい外し」を入れることが重要になってきます。
なにか耳に引っかかる要素がないと、すぐ次の曲や動画に飛ばれてしまうからです。
コード進行やベースのフレーズ、歌詞によりフックになるものを入れ込む必要性があります。
また近年の楽曲は「チル」がキーワードになっていると感じます。
強風オールバックやNewJeansのヒットなどがその象徴と言えるでしょう。
これら傾向を考えて楽曲をつくることで、より時代に合った楽曲を作れるのではないでしょうか。
まとめ
最後のこの記事をまとめてみます。
Z世代の音楽の聴き方:
- 音楽単品で聴かない
- 音楽を聴く際はYouTubeやTikTokでのコンテンツとして消費。
- スマホの普及により、音楽だけでなく、他のエンタメも楽しんでいる。
- アイデンティティを重視
- 多様性が求められる時代。自分だけの好きなアーティストを見つけるのがトレンド。
- 複雑なサウンドもアリ
- サブスクで「広く薄く」音楽を楽しむ。ニッチなサウンドにもオープン。
Z世代への対策:
- 音楽に音楽以外の価値を加える
- 感情や経験を音楽に取り入れ、視覚的要素やストーリー性を組み合わせる。
- ネット発のヒット例を研究
- TikTokなどでヒットするアーティストの手法や表現を学ぶ。
- 「気持ちいい外し」と「Chill」を取り入れる
- 耳に残る要素や今のトレンドを取り入れて楽曲を作成。
今回はZ世代の音楽の取り組み方、その特徴、そしてアーティストが取るべき対策をざっとまとめてみました
Z世代は多様性を求め、時代のトレンドをすぐに取り入れる世代。 彼らに合わせて、音楽の楽しみ方やアプローチを変えることで、より多くのリスナーに届けられるはずです。
ともによりよいコンテンツを作れるように頑張りましょう!
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それでは!