Webマーケティング

【バズり曲分析】If We Ever Broke Up / Mae Stephens(メイ・スティーブンス) – TikTok

バズっている曲を分析結果が知りたい!誰かまとめてくれていないかな…

こんにちは!作曲家のカトウリョータです。
クリエイターのためのWebマーケティング知識を勉強し、発信しています。

僕は某マーケティング会社で勉強を兼ねてお手伝いをしています。
業務内容はTikTok・YouTubeのリサーチがおもな内容です。

社長から許可をいただいたので、今回からTikTok・YouTubeでのバズり曲分析の結果を記事にしていきたいと思います。

今回は世界的にバズっている楽曲、
If We Ever Broke Up / Mae Stephens(メイ・スティーブンス)のリサーチです。

 

分析結果をみてバズった曲のエッセンスを取り込むのもいいし、
リサーチャーはこんなことを分析してるんだ、という観点で読むのもおもしろいと思います。

それではいってみましょう!

If We Ever Broke Upのリサーチ情報

  • リサーチ日 2023/07/27
  • YouTube URL https://www.youtube.com/watch?v=TbGT3d0pHgo
  • リリース日 TikTok 2022/12/29 ストリーミング 2023/2/10  YouTube 2023/3/27
  • ジャンル R&B,Chill
  • UGC数 13.8M
  • Spotifyストリーミング数 166.34M
  • 好まれている界隈 陽キャ女子 美女TikTokerカップル系TikToker
  • 冒頭五秒のサウンド
    2秒はリバースFXから始まる。
    次にBroke up(別れる)という単語でハートが割れる振り付け。
    開始5秒で耳と目を捉えている。
  • 歌詞の要約
    別れたって悲しくならないし、仕返しだってしてやる、という彼氏に対して冷めてしまった女の子の気持ちを歌っている。

 

UGCとは「User Generated Contents」=リスナーが楽曲を使ってつくった動画のこと。

13.8M=1380万個の動画にこの楽曲が使用されているということなので、まさに驚異的なヒットです。

推察できる拡大経路

次にUGCの拡大経路をリサーチしました。

どのような界隈を辿ってUGCが拡大していったかをリサーチすることで、再現性がある知識が手に入る可能性があるからです。

本人動画がバズる 2022/12/29

@maestephens_ Jazz… the funkiest of tunes…. #fyp #ifweeverbrokeup #funksong #newmusic #lyrics #breakupsong ♬ original sound – Mae Stephens ♡︎

この時点で1300万回再生という脅威のインプレッション。

歌詞も曲調もバチバチに時代と合致していることが伺えます。

20〜30代欧米人美女 長めのキャプションのUGC 2023/1

@madelynnn007 anyway #gradschool #fyp ♬ If We Ever Broke Up – Mae Stephens

本人動画がバズってからほどなくして、長いキャプションをつけたUGCが流行り始めます。
主に女性が彼氏に対して思うことだったり、恋愛に関してのことが書かれているものが多かったです。

元々の歌詞が「もし彼氏と別れたら」という内容なので、歌詞の内容が刺さった女性が好んで使っているということですね。

振付師 brookieandjessieのUGC 2023/2/24

@brookieandjessie pink shades ?! @Mae Stephens ♡︎ ♬ If We Ever Broke Up – Mae Stephens

 

本格的な振り付けがついたのはこの動画が発端のようです。

Brookie and Jessieという二人組の振付師TikTokerですね。

TikTokでは人気振付師がバズの発端になる場合が多く、非常に影響力を持っています。

コムドット・桜などのインフルエンサーから美女系TikTokerへ  2023/3~4

さてここまでが海外での人気UGCですが、日本ではここから流行り始めます。

まずダンスをともなうUGCが拡大するには、
「振り付けの簡略化が起こること」が重要です。

振付師が本格的におこなった振り付けは一般ユーザーにとって敷居が高く、気軽に真似しづらいからです。

特に足を使った動きは難易度が高く、カメラアングルも試行錯誤が必要になります。

したがって、手だけの振り付けになることが重要なファクターになることが多いです。

この動画が手だけの振り付けになったのはここらへんの動画が始まり。

@0808sakurain福岡❤️🫶🏼🫶🏼さいこーー!!!♬ If We Ever Broke Up – Mae Stephens

コムドットやまと

@com.yamato0515 健康診断受けてきたよー!#コムドット ♬ If We Ever Broke Up – Mae Stephens

この手だけの振り付けにMae本人が反応するなどして、世界中に手だけの振り付けが広まっていきました。

KPOPアーティスト(IVE、LE SSERAFIMなど)

そしてK-POPアーティストなどもこぞってこの音源を使うようになっていきます。

ここまでくると空前の大ヒットと言えるでしょう。

バズから読みとれる世界トレンドの仮説

世界中でバズっている楽曲は、そこからトレンドも読み取ることができます。

この曲から立てられるトレンド予測は、

  • チルな曲調である。NewJeansやビルボードの雰囲気を見ても、ガツガツ盛り上がる曲調よりはチルな雰囲気のほうがトレンドと言えるだろう。
  • 強い女性像が描かれている。MeToo運動などが記憶に新しいが、気持ちを押し殺さずきちんと意見をいう女性像がトレンドなのかもしれない。

このように、ひとつのヒット曲を調べると付随してさまざまな仮説が手に入るのがリサーチの面白いところです。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回はTikTokのヒット曲、If We Ever Broke Up / Mae Stephens(メイ・スティーブンス)をリサーチしてみました。参考になれば嬉しいです!

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それでは!