こんにちは!作曲家のカトウリョータです。
クリエイターのためのWebマーケティング知識を勉強し、発信しています。
今回は2023年8月のトレンド曲『強風オールバック』と、K-POP界の超新星『NewJeans』の共通点について考察していきます。
ジャンルも雰囲気もまったく違うこの2つのトレンドには、いったいどんな共通点があるのでしょうか?
NewJeansとは?〜K-POP界の新旋風〜
まずNewJeansについて。
NewJeansは、BTSやLE SSERAFIMが所属するHYBE LABEL傘下のADORからデビューしたK-POP界の超新星です。
五人グループで全員が10代。ちょっと前から流行のY2Kをコンセプトにしています。
韓国ではNewJeans一色といっていいほど話題をさらっているそう。 また韓国のみならずBillboardでも上位にランクインするなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。
NewJeansの凄さは「主流からあえて外した」こと
NewJeansの一体何がすごいのか?
まずNewJeansは少女時代・SHINee・EXOなど名だたる人気グループを手掛けたブロデューサー、ミン・ヒジンがめちゃくちゃ気合をいれて送り出したグループです。
ミン・ヒジンがNewJeansに対して行った最大のプロデュースワーク、
それは「K-POP界の主流にあえて反したことをする」ということでした。
従来のK-POPアイドルのデビューでは、メンバーひとりずつの名前やプロフィールをカウントダウン形式で発表し、グループ名を披露し、新曲を発表する…などなど、情報を細かく小出しにしてファンの期待感を煽るのが一般的でした。
しかし、NewJeansは2022年7月1日にデビュー告知をし、7月22日にグループ名とデビューミニアルバムの収録曲『Attention』のMVを公開。
翌日にメンバーの名前を発表し、同時にアルバムの収録曲『Hype Boy』のMVが公開されました。
そして曲調も従来のK-POPが持つ「ケレン味」がなく、とてもクリーンな印象です。
「究極のイージーリスニングを目指した」という話もうなずけます。
グループ名の由来にも、ミン・ヒジンの思いが隠されています。
「大衆音楽は日常ととても近接している文化であるため、まるで毎日着る服のようだ。特に、ジーンズ(Jeans)は時代を問わず老若男女、みんなに愛されてきたアイテムだ。 NewJeansには日々愛用し、いつ着ても飽きないジーンズのように、時代のアイコンになるという抱負とNew Genesになるという覚悟が込められている」と説明した。
最後のNewGenesとは「新しい遺伝子」のこと。
つまりK-POP界の新しい遺伝子となり、旧来の価値観を壊すべく送り出されたグループだということです。
そのスケールの大きさだけでも、NewJeansがいかに期待を背負っているかがわかると思います。
強風オールバックとは?〜ボカロ界のイレギュラーヒット〜
次に強風オールバックについて。
強風オールバックは、ボカロPのゆこぴが2023年3月にリリースした楽曲です。
ゆこぴさん自体は(失礼ながら)さほど有名なPではありませんでしたが、この曲がリリースされたことで多くの人々に知られるようになりました。
強風オールバックの凄さは「ボカロらしからゆるさ」
強風オールバックの凄さは、楽曲全体から醸し出される「絶妙なゆるさ」にあります。
ボカロ曲といえば、ダークな歌詞と強烈な展開、ブレスする間もないほど畳み掛けるメロディの曲が人気の傾向にありました。
しかし強風オールバックは「外に出たら髪がオールバックになるくらいの強風で、前に進めない」という、日常系をさらにゆるくしたような歌詞。メロディもとてもシンプルです。
そして本人がイラストも動画も手掛けているMVのテイストも絶妙。 いい感じにゆるいキャラクターたちが、動きすぎない程度に動いています。
今までこのテイストでボカロ界でここまで大ヒットした楽曲は、ありそうでなかったです。
NewJeansと強風オールバックの共通点とは?
主流に対する『アンチテーゼ』になっている
ではNewJeansと強風オールバックの共通点とはなんなのでしょうか?
それは、以下の二点です。
①どちらも業界の主流に対するアンチテーゼになっている
②どちらも肩の力が抜けた「チル」なテイストである
NewJeansの楽曲も強風オールバックも、各ジャンルの主流にくらべてかなりシンプル。
そしてとても肩の力が抜けている感じがします。
意図したNewJeansと意図していない強風オールバック
NewJeansは、名プロデューサーのミン・ヒジンが計算し尽くしてアンチテーゼをぶつけ、ヒットさせたプロジェクトです。
一方強風オールバックは、意図したというより作家のセンスと時代のトレンドがたまたま一致したパターンのように見えます(狙ったヒットだったらゆこぴさんごめんなさい)。
意図した・していないの違いはあれど、シンプルでチルで、かつちょっとフックのある楽曲のながれが来ているのかもしれません。
「ゆるさ」がキーワードか?
どんどん刺激的な成分が多くなっていくのがエンタメの宿命です。
しかし過剰になりすぎたからこそ、シンプルで肩の力が抜けたものが逆に輝いて見えることもあります。
今音楽のキーワードは一種の「ゆるさ」なのかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回はNewJeansと強風オールバックについての考察記事でした。
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それでは!