作曲・編曲

Fabfilter Pro-Q3 は最強のEQ!プロが教える6つの理由

Fabfilerの Pro-Q3 って評判いいけど何がそんなにいいのかな?Pro-Q3 の使用感を知りたいな。

そんな疑問にお答えします。

Fabfilter Pro-Q3 こんにちは!作曲家のカトウリョータです。 クリエイターのためのWebマーケティング知識を勉強し、発信しています。

今回は【ガチで使えるプラグインシリーズ】第二弾として、Fabfilter Pro-Q3をご紹介します。

僕はプロの作編曲家として仕事をしていますが、 Pro-Q3はもはや制作にかかせないプラグインになっています。

今回はPro-Q3の魅力をわかりやすく解説していきたいと思います。

 

Fabfilter Pro-Q3 が最強な6つの理由

僕がFabfilter Pro-Q3を最強EQと考える理由はこの6つです。

  1. 直感的に使える
  2. 用途がとにかく広い
  3. とび出ている周波数がすぐわかる
  4. マスキングされている帯域がすぐわかる
  5. 負荷を変えることができる
  6. ダイナミックEQがサイドチェインで使える

ひとつづつ説明していきますね。

① 直感的に使える

Pro-Q3操作画面

なんといっても「直感的に使える」のが大きいです。

DAW付属のEQは意外と操作にクセのあるものが多いと感じます。

EQを使うたびにちょっとしたストレスを感じていたのですが、 Pro-Q3を使ってからは全くなくなりました。

例を上げると、

  • 説明書を見なくてもスタンダードな操作はすべてできる
  • 見やすいアナライザー
  • ハイパス/ローパスフィスターがワンクリックでつくれる
  • よく使う操作(Qの設定やカーブの変更など)にショートカットが用意されている

 

説明をきいただけだと「ふーん」くらいにしか思わないかもしれませんが、 実際使ってみるとめちゃくちゃ爽快です。

https://bucke2blog.com/favositeeq

② 用途がとにかく広い

Pro-Q3さまざまな操作画面

通常のステレオEQとしてはもちろん、

  • L/Rを分けて処理
  • Mid/Sideを分けて処理
  • リニアEQ
  • ダイナミックEQ

など、およそEQができるものはほとんどできます。 今のところできないのはGullfossのようなAI自動処理くらい?

クオリティも抜群にいいので、 ミックス・マスタリングともにコレひとつで対応できるのがすばらしい。

③ とび出ている周波数がすぐわかる

Pro-Q3のSpectrum Grab操作画面

アナライザーの機能でものすごく使いやすいのが『Sperctum Grab』という機能。

『波形をつかむ』というネーミングの通り、 スペクトラムアナライザーを直接つかんでピーク後抑えることができます。

アナライザーの上にカーソルを持っていくと自動的にモードが切り替わるのですが、 その際にとび出ている周波数を自動で感知してくれます。

「耳にイタイ高音があるんだけど、どこの帯域かつかみきれない」 「中域がモコついている原因を特定したい」

なんていう時にめちゃくちゃ重宝する機能です。

④ マスキングされている帯域がすぐわかる

Pro-Q3マスキングメーター画面

 

これもアナライザーの機能のひとつ。

別なトラックに挿したPro-Q3と連携して、 2つのトラックのかぶっている=マスキングされている周波数を特定してくれます。

最初使った時は本当に感動しました。

 

さて、MIXをはじめたての方にこそぜひ聞いていただきたいのですが、 EQの存在意義の半分以上は「マスキングを防ぐこと」にあります。

マスキングが多くあると、

  • 急激にミックスがにごる
  • 聴こえてほしいトラックが前にでてこない
  • 音圧が上がらない

などさまざまな問題がでてくるからです。

 

かつてエンジニアは鍛錬された耳だけでマスキングを処理してきました。 その作業をものすごく簡単にしてくれるのがこの機能というわけです。

iZotopeのNeutronにも同じような機能がついていますが、 Pro-Q3のほうが軽いし操作性もいいと感じます。

時短&クオリティアップができる機能なので、僕の制作ではもはや欠かせないものとなっています。

⑤ 負荷を変えることができる

Pro-Q3の負荷変更

細かく負荷が変えられるのもPro-Q3の特徴。

そもそもPro-Q3には3つのモードがあります。

  • Zero-Latency
  • Natural-Phase
  • Linear-Phase

Zero-Latencyが一番軽くLinear-Phaseが一番重いのですが、 一番重いLinear-Phaseのなかでもさらに細かく負荷が変えられます。

 
マスタリングでLinear-Phaseの状態で音を確認しながら調整したい! でも負荷がおもすぎてCPU爆発しそう!

ってときがよくあるんですが(笑)、そんな時に負荷がすぐ変えられるので助かっています。

またアレンジの最中はZero-Latencyで作業してミックスの最終段階になってからNatural-Phaseに変更する、なんて使い方もオススメですよ。

⑥ ダイナミックEQがサイドチェインで使える

Pro-Q3のダイナミックEQ

最後はちょっとマニアックかもしれませんが、 大変便利なので紹介させてください。

「ダイナミックEQをサイドチェインでトリガーする」という機能。

 

そもそも「ダイナミックEQ」とは

「周波数がある値をこえたらEQが作動するよ」

というタイプのEQ。

どういうときに使うんだ? と思われるかもしれませんが、MIXが上達してくると

「この一瞬だけ特定の周波数をおさえたい(or ブーストしたい)! 一瞬だけでいいの!」

という状況がでてきます。

そんな時に非常に助かるお助けアイテムです。

 

次に「サイドチェイン」

「あるトラックが鳴ったら、その音をトリガーにして効果が発動するよ」

という機能。

キックが鳴ったときだけその他の楽器を小さくする「サイドチェインコンプ」なんかが有名です。

 

前置きが長くなりましたが、 「ダイナミックEQをサイドチェインでトリガーして使える」と何がいいのか?

僕が実際に使っているテクニックを2つ紹介します。

  1. キックが鳴った時にベースをおさえる
  2. ボーカルが歌っているときにウワモノをおさえる

①はサイドチェインコンプ的な使い方ですが、 めちゃくちゃ自然にキックが前にでてきます。

サイドチェインコンプは良くも悪くもわざとらしいので、 「あくまで自然にキックの存在感を出したい」って時にとてもいい。

Pro-Q3で自然にベースを抑えるかサイドチェインコンプでダンスミュージックらしさを出すか、 この選択肢が手に入るのは大きいです。

 

②の「ボーカルが歌っているときにウワモノをおさえる」使い方もかなり重宝してます。

ボーカルとかぶっているギターやシンセを、 ボーカルが歌っているときだけ下げることができる。

「ボーカルはもちろんメインで聴かせなきゃだけど、このシンセフレーズも聴かせたいんだよなー」

なんて時にとても助かってます。

これを別な方法でやろうとするととんでもなく面倒くさい!

ついアレンジがごちゃついてしまう人にはうってつけの使い方だと思います。

Fabfilter Pro-Q3 のセール情報

現在セールは行っていないようです。

Fabfilter Pro-Q3

Fabfilterは年一回くらい25%セールをやっているので狙ってみてもいいかも。

まとめ:Fabfilter Pro-Q3 は持っておくべきプラグインです

今回はFabfilter「Pro-Q3」についてガッツリ解説しました。

Pro-Q3はそこそこの値段はしますが、 DTMを続けるのであればまず損はしないプラグインです。

いいEQがほしいと思ったら検討してみてください。

Fabfilter Pro-Q3

それでは!